下浦町で果樹農家をやってる上小手 栄一(カミゴテ エイイチ)です。
獅子が舞う、ぽんかん石工の里下浦町ということで、ぽんかんの魅力について書きたいと思います。
下浦町では、南向きの温暖な気候で柑橘類の栽培が盛んです。ぽんかん、デコポン、天草晩柑などが主流で、ぽんかんはもうすぐ百年を迎えようとしています。
わが家も祖父の時代から作られ、70年近い木が今でも現役で実をつけてくれます。
これから12月に入り、ぽんかんの収穫が始まります。ぽんかん屋の私はこれから収穫→出荷と2月までは無休状態です…。
まだまだ青い実の状態で収穫するので、ぽんかんは収穫して、直ぐに出荷というわけにはいきません。
収穫して自宅倉庫で、約1ヶ月間貯蔵してから出荷です。この間に、予措といって温度と湿度の調整をして熟成させます。
竹で編んであるわが家のぽんかん貯蔵庫です。丈夫で空気の流れも良くて、8段目まであります(´Д` )
すると青くて固かった果実も、しんなりとして糖度が増し、今まで蓄えていた太陽の輝きを放出するかのように赤くなり食べごろとなります。この一手間をかけて、ぽんかんは美味しくなります。
なかでも、下浦発祥の下浦百年ぽんかんは高糖度で、あまーい香りが強いのが魅力です。
食べごろは2月です。この時期が1番味と香りがのってます。
香りが良いので、加工品などに使ってもすごく良いです。
わが家では正月に、ぽんかんを皮ごと蒸したぽんかん餅を作ります。
最後に下浦町でも高齢化が進み、農家自体も減少しています。
これからも、子ども達が大好きな下浦のぽんかんや天草晩柑を守っていくため頑張っていきたいと思います。
ぜひ、下浦ぽんかん、下浦の柑橘を食べてください!!
太陽の輝きの下浦百年ぽんかんと天草晩柑をよろしくお願いいたします。