ポンカンの一年をまとめました。
大きさがわかりやすいように、ところどころ晩柑も登場しています。
だんだん大きくなっていく様子、ポンカンへの親近感がわきそうです。
そして、たえず見守る農家さん達に頭がさがります。
3月下旬 ポンカンの新芽。 左から右と10日経過しています。 暖かさをしっかりキャッチして すくすくと伸びていきます。 農家さんたちは3月いっぱいで 剪定をおおよそ終わらせます。 |
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4月上旬 春の風に誘われて いよいよ丸くふっくらとする芽。 花の白っぽさが わかるようになってきました。 |
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この時期にはこんなサプライズも。 剪定中に見つけられた小さな卵。 ウグイスの卵。 |
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4月下旬 ウグイスの卵がかえりました! まだ目もあかない雛。 餌を求めて精一杯口を開けています。 そして、 ポンカンの花も咲き始めます。 |
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5月上旬 この時期の下浦町は、 車の窓を開けての運転がおすすめ。 ポンカンや不知火の花の匂いが たまらなくいい匂いです。 爽やかで清潔で深く。 産地でなければ知れない喜び。 |
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5月中旬以降 花が散り、 小さな小さな実が出来ました。 生まれたよ!と誇らしそうです。 緑の小さなまるいのが いつか私達の口に入ります。 |
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6月上旬 1枚目の写真がポンカン。 まだまだ小さく、 ボタンみたいです。 2枚目の写真は晩柑。 今ビー玉位の大きさ。 まだ果汁は入っていません。 ※開花後の 5月下旬から6月にかけて、 果実が自然に落ちる 生理落果という現象が起きます。 木に成る実が すべてそのままとは限りません。 |
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6月下旬 ポンカンはまだまだ小さく、 親指のあたまにも満たないくらい。 晩柑は大きくなってきました。 |
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だけどまだ硬く、 輪切りするとこんな感じです。 きゅうりみたい・・・ 真ん中が果肉になる部分です。 まだ甘い匂いはしません。 |
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6月~7月から始まる 「 摘果(てきか)」 もったいないと思ってしまいますが、 大変大事な作業です。 摘果(てきか)とは、 1本の木に 適正な着果量を残す作業です。 晩柑、不知火はだいたい6月から、 ぽんかんは7月くらいから始めます。 たくさん実がついていると、 ひとつひとつの玉が大きくならず、 小さいと糖度も上がりません。 また、たくさんならせすぎると、 木も体力をたくさん使うので、 疲れて翌年に 花をつけられなくなります。 適切な摘果によって 果実も充実して大きくなり、 糖度もあがります。 木への負担も少なくなり、 翌年もちゃんと花が咲いてくれるのです。 この摘果、例えばぽんかんでは、 3分の2くらいの実を 落としてしまうのだそうです。️ 踏んだら滑って転ぶくらいの実を 地面いっぱいに落と️します。 |
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8月 まだまだ摘果の真っ最中。 晩柑は絞れるくらいまで育ちました。 この時期の心配のひとつは水不足。 適度に雨が降れば水やりの必要なく 摘果に専念出来ますが、 水不足で摘果に加え 水やりの必要も出てくると、 農家さんは暑い中の作業が増え、 疲労が重なります。 |
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「日焼け果」 雨の降らない夏には日焼け果もでます。 日焼け果は、日に焼けた部分の細胞が成長しないので、焼けると ちゃんとした果実に育ちません。 猛暑で雨が無く、日差しが強すぎると、 果皮もだめになります。 あまりに水不足だと 葉も黄色くなって散ってしまいます。 |
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10月上旬 ポンカンたち、まだまだ葉と同じ緑色ですが、 ずいぶん大きくなりました。 色づくのは、11月末から12月初め頃。 日中と朝晩の温度差が大きくなってくると、 一気に色づきます。 |
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10月下旬 こちらは晩柑。 収穫期の大きさと同じくらいに。 果汁もたっぷり。 まだ酸味は強いですが、 グレープフルーツが好きな方には️ 問題ない味です。 晩柑の収穫は通常は3月の下旬ごろ。 これからの時期は重みによる落下が 心配です。 |
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11月下旬 ポンカン、かなり色づいてきました。 そろそろ収穫です。 |
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12月下旬 たわわになっているポンカン。 ポンカン収穫の真っ最中です。 下浦町の冬の夜空は 見えすぎるほど星が見えますが、 昼間にはポンカンの星。 さてこの「ポンカン」 市場では「ポンカン」と まとめられますが 「高しょう系」と 「低しょう系」があります。 |
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「高しょう系」は 腰高で大きめで丸い感じ。 “天草ポンカン” とも言われます。 |
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「低しょう系」は へん平でやや小玉な果実。 “下浦ポンカン”や 100年の歴史があるため、 “下浦百年ポンカン“ とも言われます。 高しょう系ポンカン→ 低しょう系の順に収穫。 ポンカンは多くを12月で収穫します。 あまり延ばすとヒヨドリの 被害や寒害の影響があったり、 長く実を残しておくと ポンカンの木がくたびれて 樹勢が弱り、 翌年に実を付ける体力が なくなります。 収穫は、ひとつひとつハサミで。 農家さんはお手伝いさんを依頼しながら、 一日にコンテナ200杯分以上も収穫します。 |
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ポンカンは収穫して、 直ぐに出荷ではありません。 それぞれ収穫後自宅倉庫で、 約1ヶ月間貯蔵してから出荷です。 この間に「予措」といって 温度と湿度の調整をして熟成させます。 こちらは竹で編んであるポンカン貯蔵庫。 丈夫で空気の流れも良くて、 8段目まであります。 “下浦百年ポンカン”は この貯蔵と予措でデコポン並みの 糖度とそれ以上の香りがうまれます。 |
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下浦百年ぽんかんは高糖度で、 甘い香りが強いのが魅力です。 食べごろは2月。 この時期が1番味と香りがのります。 香りが良いので、加工品にも適しています。 お正月に、ポンカンを皮ごと蒸した ぽんかん餅を作る農家さんも。 このぽんかん餅は、下浦ふるさと祭りでも 個数限定で発売されます。 |