ひょっこりポンカン島

―――――――――――――――下浦地区振興会―

しもうらリレーブログ第1回「血塚島」

こんにちは。初めまして。森本と申します。
2014年の9月に下浦町に移住してきました。
海を見ながら、畑で土をさわりながら、車を運転しながら、
ぼんやりするのが好きです。
性格は、いつも本気です。

さて!
リレーブログ一回目ということで…
下浦町といえば、の風景をご紹介したいと思います。

無人島の血塚島です。上血塚島と下血塚島という名前がついています。

みかん山から見た血塚島。

九州はいたるところに平家の落人伝説がありますが、
この血塚島も平家の落人が流れてきた場所という説があります。
また、島原の乱で敗戦した天草四郎軍の人達(大半が農民)の
亡骸の山になってしまったともいわれています。

すごい名前ですよね。
夜になったら叫び声やすすり泣き声やうめき声が聞こえてきそうな感じ。

でも、毎日見ていますが、全然怖くありません。
内海の下浦湾に浮かぶ血塚島は、いつも静かで、
私も、見るたびに静かな気持ちにしてもらっています。

2年ほど前に、九州大学主催で開催された天草下浦フィールドワークの際、
この血塚島に行くプログラムがあり、私も参加させてもらいました。

下浦町の小さな港から小型船に乗って10分弱。

干潮あとだったので、
島に直接船をつけるのではなく海からあらわれた道を進んで島に入りました。

ミナ。

ミナを獲りつつゆっくり歩いて、1周1時間弱だったでしょうか。

島にはあちこちに小さな入り江がありました。
内海から入り込む水は本当に静かな緑色です。

血塚島から見た下浦町。

以前は島には畑、田んぼがあり、船で島に来て耕作されていたようです。
畑だったあと、田んぼだったあとがよくわかります。

そのときの小屋が残っていました。
セットみたいなちゃぶ台。ここで休憩をとり食事をとり、されていたんでしょうね。

静かで海風が心地いいということや、夜の星のきれいさは、
ふだん当たり前に感じていることです。

血塚島の中にいても、
もちろん海風が感じられ、夜には星がきれいでしょう。
でも、今、無人島の中では誰もそれを感じていないと考えると
いつも不思議な気持ちになります。

だけど、ひとのかたちはしていないものたちが、
あのちゃぶ台でお茶を飲んで、
星をながめ、海をながめ、
そして島から対岸の私達をながめているのかもしれませんね。
そういったことをいつも想像しながら、血塚島を見ております。

それではしつこく…ここから私の血塚島ライブラリーをどうぞ!!

今年の1月1日、元日の血塚島。

最近の、新緑もえ、山がパッチワークになっているかわいい血塚島。

台風前の血塚島。

夕暮れの血塚島。(ほとんど見えない)

是非下浦町で、あなたの血塚島を探してみてください。

森本

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